Gibson FIREBIRDⅦ

2003年の暮れのことだ。東京は銀座の山野楽器からGibsonのアウトレットセールの案内はがきが届いた。当時は山野楽器がGibsonの正規輸入代理店だった。自分のメインギターであるトレモロ付きSGもこのセールで発見したものだ。今回もなにか掘り出し物があるかな~と上京したところ、このFIREBIRDⅦが鎮座しているではないか。それもこのレアなカラーに自分のハートはズドンと打ち抜かれた。しかしながらギターなど買う金もなくその時はあきらめて帰宅。

でもどうにも気になる。何日も何日もこのギターに想いを巡らす。そしてもてあましていた自分の機材を売り払って金を作ろうと算段。山野楽器に電話してとりあえずこのギターを確保してもらってから再び上京した。このために売った機材はGibsonのエクスプローラー、Music manのAXIS-ex、Orvill by gibsonのレスポールスタンダード、Peavyの5150アンプヘッド、Marshallのコンボ・ヴァルブステート40w。まず山野に全部持ち込んで査定してもらったが思いのほか安値だったため断念。悲しい想いで帰路につくが、途中で思い直してお茶の水の下倉楽器に立ち寄り、再び査定してもらったところ購入できるだけの値がついた。やはりユーズドを大量に扱う店のほうが良い査定をしてくれるのだなと勉強になった。そしてあらためて銀座へ行ってついに購入したのだ。

このギターの初ステージは2004年3月に出場したFM-GUNMAのOYA-G ROCKER2004のステージだった。でもこの1回きりで自分は家庭の事情により一時バンドを離脱してしまう。現在は再び戻ったバンドでライブでも使用しているが、なにしろこのギター、非常に重くてでかい。バランスが悪い。なので弾きにくい。変形ギターなので普通サイズのケースに入らないため、運搬はこれまたどデカいハードケースを使っているが、とにかく重くて大変。なのでこのギター、ライブで使うのにはそれなりの覚悟が必要なのだ。こんだけ重いのに音は案外繊細でシャープな音がする。ミニハムバッカーの特性なのかな。じゃじゃ馬ですよ。
FIREBIRDⅦはThe Rolling Stonesの故ブライアン・ジョーンズが使用している写真を見たことがあるし、MODS系でもまあ受け入れられるタイプのギターだと思う。もうちょっととり回しがよければもっと使うんだけどなあ。 Hurry