Hurry's MODS SUIT

2001年、洋服の並木にてオーダー。黒に見えるが実はダークブラウン。包みの三つボタンシングルでサイトベンツ、ブリティッシュらしくチェンジポケットも付いている。裏地は派手に赤!初期メンバーのベーシストはさらに特注で裏地に龍の刺繍を入れていた。気分はヤンキーの学ラン対決ですな。私はラペルにターゲットマークのバッジを着けています(Suzyもね)。

バンド結成にあたって、やはり60'sブリティッシュビートバンドであるからにはMods Suitで統一しなければならんでしょうということになったのは当然の話です。

バンマスのCorbeeさんは、東京の梅ヶ丘にある「洋服の並木」がMods Suitの仕立てで著名であり、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったミッシェル・ガン・エレファントをはじめ東京スカパラダイスオーケストラなど、数々のミュージシャンがスーツをオーダーしているという情報を入手。早速メンバーに先行して1着オーダーをしたのです。

 

新宿JAMでバンド練習後、近くのマクドナルドでハンバーガーをほおばりながら、Corbeeさん着て見せてよ~とお願いしたところ、しょうがないなーフントニモ~と恥らいながらトイレに駆け込み、着替えて出てきたCorbeeさんを見た残りの3人はすぐに鼻息を荒くして興奮状態に陥り、同じものを作るんだ!急げ~ということで私の車に同乗、一路世田谷は梅ヶ丘へ向かったのです。

洋服の並木は小さなお店でした。中に入ると大量の生地が雑然と山盛りに置いてあります。Corbeeさんのスーツを見本に、「3人ともこれと同じものを」とオーダー。今はお亡くなりになってしまった当時のマスターは快く受けてくださり、すぐに採寸。確か3週間後くらいの仕上がりだったような。

3週間して再びお店を訪れ、試着した私の最初の一言は「おやっさん、これきつくないっすか?」

マスター「なーに、これがいいんですよ!だんだん病みつきになりますよ」とお返事をくださる。

当時は今より太っていた私、マジでパンツの尻がライブ中にいつ裂けるかとハラハラしたもんです。今は若干痩せて、また生地も体型になじんできたせいか、破れそうな感覚は無くなりました。できればもう一着オーダーしたいな。

by Hurry